World Chronicle / Battle Record 046

ジャンナvsホラン

ジャンナジャンナ・シャバリン
VS
ホランホラン・コイヤ

ホラン・コイヤの小隊はアーナンヤが 普段ねぐらにしているエリアに来ていた。 「あ~ん?居ねぇじゃん。アーナンヤ」 「姉御。ラクダも居ねぇ。どっか行ってるんすかね?」 「さあ~ほかの奴らに喧嘩でも売りに行ったかもな」 「ぎゃはは。姉御は売れ残っちまいましたね!」 「ああ”ん?…

Compiled Battle Record

導入と決着

戦闘記録 046

導入

ホラン・コイヤの小隊はアーナンヤが
普段ねぐらにしているエリアに来ていた。
「あ~ん?居ねぇじゃん。アーナンヤ」
「姉御。ラクダも居ねぇ。どっか行ってるんすかね?」
「さあ~ほかの奴らに喧嘩でも売りに行ったかもな」
「ぎゃはは。姉御は売れ残っちまいましたね!」
「ああ”ん?」
ホランは鋭く睨みつけた。
「げっ・・・すまねぇ姉御」
「ふん・・・まぁ・・・いいや・・・帰ろうぜ。
あーあ・・・あんたの言う通り喧嘩売りに来たのによぉ。
売れ残っちまったぜ。消化不良だ」
「帰って酒でも飲みましょーや」
「だな」
ホランは肩を落としてその場を離れた。
◆ ◆ ◆
ホランの小隊がしばらく移動をしていると
異様な雰囲気があたりに立ち込めた。
「・・・なんか嫌な雰囲気だな・・・」
その瞬間小隊の後ろのほうで声が聞こえた。
「な、なんだてめぇ・・・ぎゃああ!」
「あん?」
「なんだ?」
ホランが振り返ると後ろのほうで部下が倒れている。
その隣に長身の女が立っていた。
少し離れたところに女の仲間と思われる人影が数人いる。
「なんだ?この雑魚は・・・」
その女は倒れていたホランの小隊の部下を蹴り飛ばした。
「があっ・・・」
蹴り飛ばされたホランの部下はホラン目掛けて弾丸のように飛んでいった。
「むん」
ホランが手を正面に伸ばすと弾丸のように飛んできた部下の体は
空中で緩やかに止まり静かに地面に落ちた。
その様子を見て女は興味をもった表情をした。
「ほう」
部下はホランに声をかけた。
「気を付けて姉御・・・」
ホランは視線を女のほうに向けて睨んだ。
「なんだいあんたは?」
「貴様こそ誰だ?・・・まあいい私は軍国アストマのジャンナだ。
お前はなんだ?」
「あたしはホラン・コイヤだ。コイツラの世話役さ」
ジャンナの体中に禍々しいオーラがたぎっている。
「私は貴様に用はないんだがな・・・。
おい、アーナンヤとかいう奴を知らないか?」
「アーナンヤ?・・・アストマのやつがあいつに何のようだい?」
「知っているんだな・・・ふん、まあいい・・・
事情など貴様に説明する必要もないだろう」
「あんな喧嘩バカに用事がある奴なんていないと思うんだけどね・・・」
「いいから答えろ・・・。・・・死にたいのか?」
ジャンナの瞳が邪悪に光りあたり一面に緊張が走った。
ホランの部下は後ずさりをしてどんどん距離を取る。
ジャンナとホランが一対一で向かい合う形になった。
「乱暴だねぇ・・・くすっ」
「?なにがおかしい?」
「いやぁ・・・アーナンヤに用があるってことは喧嘩のリベンジだろ?
あんた・・・あいつに負けたのかい?」
その言葉を聞いたジャンナの表情が醜く歪んだ。
「貴様・・・その言葉・・・100度の死に値する」
ジャンナはオーラを纏った剣を目にも止まらぬスピードで振りぬいた。
剣から飛び出した風圧がホランの髪の毛を揺らしながら隣を抜けていった。
「へっ。怖いね・・・ちょうどいい。あたしもアーナンヤに喧嘩売りに来たんだ。
あんたをボコせばとりあえずアーナンヤと同じだけの強さの証明ってことにはなるってわけだ」
「貴様!舐めるなよ!」
ジャンナは全身にオーラを纏いながら戦闘態勢に入った。
「こういう普段とは違う喧嘩ってのもオツなもんだね」
ホランは喧嘩する構えに入るとホランの指先にメキメキと力が入った。
二人の周りのあたり一面に砂埃が激しく舞い上がった。

決着

「ははは!行くぞ野良犬!」
ジャンナの全身からオーラが吹き荒れた。
「邪悪な雰囲気だね・・・」
ホランは腰を低く落とし臨戦態勢に入った。
ジャンナの怪しく光る剣に、
ホランは自らの拳を突き立てた。
激しい衝撃が巻き起こる。
「ほお・・・あの女と同じ」
「?アーナンヤか?」
「私の太刀筋を止めるとはただの雑魚ではないな!」
ジャンナは剣を素早くホラン目掛けて四方八方に
振り下ろし切りつけようとした。
しかしホランは動きを見切っている。
すべての太刀筋を防ぎ切った。
「お返しだ!」
ホランはジャンナ目掛けて指を突き立てた。
その指の方向がわずかにジャンナの頬をかすめた。
ジャンナの頬に薄いかすり傷が付いた。
「・・・貴様・・・私の顔に傷を・・・」
「へっ・・・悪党の顔の傷はお約束だろ?」
ホランは意地悪く笑った。
「いいだろう・・・本気を出してやる」
ジャンナはゆっくりと後ろに下がった。
「・・・なんだ?逃げるのかい?」
ホランは不思議そうな顔を浮かべた。
「少し相対して理解した。お前は接近戦が得意。
なるべく近づかないほうが良いと判断した」
ホランは少しイラついた顔をした
「へえ・・・喧嘩も出来ないなんて臆病なんだね。」
「圧倒的勝利のための英断だ・・・それに」
ジャンナは激しく剣を振った。
ホランの表情が一気に曇った。
「・・・なんだい?」
もう一度ジャンナは剣を振った。
ジャンナの剣のリーチがどんどん長くなっていく。
「お前を倒す方法などいくらでもある」
「・・・不思議な曲芸をするんだね」
ジャンナはホラン目掛けて襲い掛かった。
「だからなんだってんだよ!」
ホランは思いきりジャンナ目掛けて飛び掛かった。
ジャンナは素早い動きで後ろに飛んで旋回しながら、
殴りかかったホランの横に移動し、
剣を思いきりホランの脇腹に振り当てた。
「しま・・・がああああっ!」
強力な一撃がホランの体をとらえた。
吹き飛ばされたホランは岩山に叩きつけられた。
「あ、姉御ぉぉ!」
遠目で見ていた部下が叫び声を上げた。
「ふふふ・・・」
その瞬間ホランが立ち上がった。
「くそがぁ!痛ぇなあぁ!」
ホランが叫んだ。
「うぉぉぉ、やっちまえ姉御ぉ!」
部下が叫んだ。
「うるせぇ!お前らやってみろ!」
ホランが叫んで部下が静かになった。
ジャンナはニヤニヤと笑っている。
「ははは・・・今のが見切れないようでは勝ち目はないぞ」
「うるせぇ!」
◆ ◆ ◆
時間が経てば経つほど
ホランのダメージが積み上がっていった。
何度も何度もジャンナの斬撃をくらい
ホランの姿はボロボロになった。
「はぁ・・・はぁ・・・くそが!」
ホランはまたジャンナ方向目掛けて突進した。
「ははは。頑丈じゃないか。マタドールになった気分だ」
ジャンナは再度後ろのほうに
大きく飛びずさりながら剣を振った。
一見届かないように見えた剣は
確実にホランのボディに直撃する。
ホランの強力な拳打や指弾から放たれる
強力な風圧弾がジャンナを掠めることもあるが
誰の目に見てもホランが完全に負けていた。
「く!卑怯だろ!もっと近づいてこい!」
「黙れ。私はお前を始末できれば手段などどうでもいい」
「くそ卑怯者が!」
「はは。望むところ。このジャンナ様がマーリャンを支配できるなら
どこまでも卑怯になって見せよう。こういうことも出来るぞ?」
ジャンナが剣をホランの部下に向けた。
「!?」
「え?」
部下はあっけに取られていた。
ホランが部下のほうを向いた。
ジャンナの剣から放たれた光のような波動は部下を目掛けて飛んで行った。
「姉御おおおお!」
・・・
・・・
・・・
「ふっ・・・」
ジャンナが悪意に満ちた笑いを浮かべた。
ジャンナと部下の線上に立ちふさがったホランは
ジャンナから放たれた光を全身で受けた。
「はあ・・・はあ・・・っ」
ホランはその場で仰向けに倒れた。
「姉御ぉ!姉御ぉ!」
ホランの部下たちがホランの周りを取り囲んだ。
「姉御ぉ!」
「お前たち・・・逃げろ」
「そんなこと出来ねぇよ姉御ぉ!」
「い・・・いいから・・・」
その様子をバカにしたような笑みを浮かべながら
ジャンナが近づいて来た。
「手間が省けたな・・・ははは」
ホランの部下たちは一斉に罵声を浴びせた。
「卑怯者!」
「てめぇなんか純粋な殴り合いなら姉御に勝てねぇ!」
「俺たちが相手だ!」
「や・・・やめろ・・・お前ら」
ジャンナは大きく笑った。
「ならばかかってこい!」
「このやろー」
ジャンナに飛び掛かったホランの部下たちは
一瞬にして四方八方に飛び散った。
ジャンナの剣の一線。
部下たちは呻き声を上げながら周りに倒れている。
「やめてくれ・・・」
ホランは必死に状態を起こしてジャンナを睨んだ。
「あたしの命はくれてやるから・・・あいつらは見逃してくれ」
ジャンナはこのセリフを聞きたかったと、
ばかりに興奮したような表情を浮かべた。
「ははは・・・・・・・・・ダメだなぁ」
ジャンナはホランに向けて剣を突き付けた。
ホランは静かに目を閉じて唇を噛んだ・・・。
・・・
・・・
・・・
「おいおいおい。なんか楽しそうなことやってんな~」
遠くから声が聞こえた。