導入
オリハルト国城内
カミラ「おい!メイ!」西部国境が慌ただしいようだぞ。
いっしょに様子を見に行くか!」
メイ「いや、西部の監視はレイナが担当だ。私は行かない。」
カミラ「レイナ?例の小娘か?私が長期遠征に行ってる間にずいぶん出世したんだな。
そんなに出来る娘なのか?」
メイ「ああ。あいつは実力もあるし信念もある。だから部下の信頼も厚いぞ。若いのに大したもんだ。」
カミラ「ふーん。ずいぶん買っているんだな・・・。」
メイ「嫌いか?なかなか面白い奴だぞ。」
カミラ「面白いよりも強さが大事だろ。私はお前の強さは買っているがピンク娘はわからん。」
どこからともなくレイナが近づいてきた。
レイナ「ちょっと!!!聞き捨てならないわね!誰がピンク娘よ!」
レイナはカミラの目の前まで来てカミラの顔の前に指を立てた。
レイナ「私はあなたのことを知らない!あなたも私のことを知らない!
だからごちゃごちゃ寸評されたくないわね!」
カミラはレイナの指を立てた腕を払いのけた。
カミラ「ふっ・・・。ならば試してみるか?私は百戦錬磨の軍鬼と呼ばれたことがある女だぞ?」
メイ「聞いたことない・・・。」
カミラ「何を言うか!メイ、お前がオリハルトの軍神などと呼ばれてる間に私も軍鬼と呼ばれていたのだ!」
メイ&レイナ「自分で言ってただけだろ(でしょ)。」
カミラ「ぐっ・・・。寸分たがわぬユニゾンで・・・お前ら気が合うな・・・。」
メイ「もういいだろ・・・内輪揉めはやめろ。二人とも」
カミラ「いや!私はこのピンク娘の実力を測る必要がある!
そしてかつて、メイ!お前のパートナーだった私にはこのピンク娘を試す権利がある!」
レイナ「ちょっと!ピンク娘、ってやめなさいよ!私も将軍なのよ!このおばさん!!!」
カミラ「お・・・おば・・・」
メイ「もうやめろって・・・。」
カミラ「ならば!将軍としての実力を示してみろ!」
レイナ「やったるわよ!世代交代の現実に震えるがいいわ!」
カミラ&レイナ「勝負だ!」
メイ「はぁ・・・バカどもが・・・」
遠くの柱の後ろから給仕長のグレータがひっそりと覗いて悟っていた。
グレータ「・・・脳筋ばかりだな・・・」
決着
オリハルト城内訓練場にて
レイヤ「やぁっ!はっ!」
カミラ「はっ!ぬぅ!」
二人の決闘は長時間に続いていた。
メイとグレータはその様子をずっと頬杖をついてみている。
レイナ「重いのは体重だけじゃないようね!この怪力おばさん!」
カミラ「ちょこまかなピンク娘!なかなかやるじゃないか!しかし!」
カミラは仁王立ちになり両手を強く握り体を少し丸めた。
カミラの肉体が明らかに一段大きく見えるほど
ボディースーツの下で筋肉が張りあがっている。
レイヤ「おばさんも、私の嫌いなパワータイプ・・・!」
レイヤは肩章と両手足の装甲を外して小脇の地面に落とした。
ドスンドスンと大きな音がした。
そしてその場で目にも見えないほどのフットワークを見せた。
カミラ「どこまでもスピード勝負というわけか・・・。
面白い私の急所でも狙おうというのか!
かかってこい!」
カミラは大きく振りかぶりレイナに襲い掛かる。
レイナはカミラの大剣の一撃を間一髪でよけた。
レイナはカミラの右側に回り込んだ。
レイナは脇の下と肩部にレイピアを突き刺そうとした。
しかしカミラはレイナの攻撃を予測していた。
カミラは手甲を伸ばしレイナのレイピアをガードした。
カミラはレイナのレイピアをつかむと同時に体を回し
強烈な足甲による蹴りをレイナの腹に命中させた。
レイナ「がはっ・・・あっ・・・」
レイナは吹き飛ばされ訓練場の壁に叩きつけられた。
レイナ「くそぉっ・・・」
レイナは起き上がったがふらふらとその場にしりもちをついた。
メイ「勝負あり!」
メイは二人を制止する大きな声を上げた。
隣に座っているグレータはやれやれと立ち上がりレイナのほうに歩いて行った。
グレータ「大丈夫か?」
カミラ「はぁっ・・・はぁっ・・・
やるじゃないかピンク娘!はははっ。私も危なかったな!」
レイナ「・・・ぐすんっ・・・ぐすんっ」
レイナは涙ぐんでいる。
レイナ「くやしいぃ・・・・。」
カミラ「・・・これから一緒に戦う仲間だ。私の実力もこれでわかっただろ・・・。」
レイナ「ひっ・・・ぐすっ・・・次は・・・負けないから・・・」
カミラ「はははっ・・・その意気だ!ピンク娘は撤回するよ。
よろしくなレイナ」
レイナ「カミラ・・・さん」
カミラ「カミラでいい」
メイ「まあ実際レイナが首だけ狙ってたらわからなかったけどな。練習だし」
ぴき
カミラ「何を言うか!刀を交わすときはいつでも真剣勝負!”たら”とかあるわけないだろ!」
メイ「わかったわかった」
カミラ「おいグレータ」
グレータ「はっ?」
カミラ「お前いつまでメイドなんてしているつもりだ?傷は癒えただろ!明日から訓練に参加しろ」
グレータ「なんで私が・・・勘弁してよ」
カミラ「貴様!国に貢献する気持ちがないのか!」
グレータ「私に逆らうとあんたの食事は全部タロイモにするよ・・・」
カミラ「・・・!」