導入
オフェリアはザイラ・リリアーナ・セレナ・イデアの4人を
セントロマノを取り囲む東西南北の公国にそれぞれ侵攻させた。
自らは小数部隊を編成し、ミストヴェールの北方から隠密に侵入し
そのまま同国を通過しグレゴリス帝国の地に足を踏み入れていた。
グレゴリス帝国の末端の町トレサに入るなり
オフェリアの小数部隊は審問による侵攻を開始しようとしたが、
様子がおかしい。
オフェリア「あらららぁ・・?変ね。住民が誰もいないわぁ。」
トレサの住民はオフェリアの到着を待っていたかのように姿を消していた。
オフェリアは町の中央にある大聖堂の中に入っていった。
大聖堂の扉を開け放つと礼拝堂の中央に一人の少女が立っていた。
オフェリア「どうやら・・・情報が洩れているようねぇ・・・。」
アイラ「トレサの住民には先に避難して頂きました。
このエリアは色輪が包囲しています。
お引き取りください。セントロマノ聖騎士団長オフェリア殿。」
オフェリア「あーぁ。マザーに怒られちゃう・・・。どうしよっかなぁ。」
アイラ「お帰りいただけなければ力づくでもお帰りいただきます。」
・・・
オフェリア「あひゃ。へぇ~それは怖い・・・。」
オフェリアはその言葉を聞いた直後、舌を出して悪魔のような笑いを見せた。
オフェリア「私・・・最近ずっと欲求不満なのよぉ・・・。
あなたのその目、私大好きよ。真っ赤な瞳・・・。
ずっと見つめられたいわぁ・・・。
寝室に置いておきたいわぁ・・・。
毎晩寝るときに激しく見つめあうのよ・・・。
あの時は楽しかったねって・・・。
私・・・想像するだけで感じちゃうわぁ・・・。」
オフェリアの瞳が怪しく光りはじめた。
あたりの空気に緊張が張り詰める。
オフェリアの鍛え抜かれた肉体を包み込むような
鈍い光のオーラがアイラの目に浮かび上がった。
オフェリアは軽々と刀を振るだけで教会の壁から床へと大きな切断痕を付けた。
アイラ「な・・・なんて邪悪なオーラ・・・。」
アイラは刀を構え闘気を発した。空気の還流でアイラのコートが大きく舞った。
オフェリア「あははは!やる気じゃない!いいわよ殺す気で来なさい!
私を止めないと数えきれないほどの犠牲者が出るわよ。
正義のヒーローさん!」
アイラ「私の命に代えても!そんなことはさせない!!!」
決着
アイラ「・・・本当に強い。早くて重い・・・そしてなんて容赦のない攻撃」
アイラはオフェリアの攻撃を受けるたびに体が軋むのを感じた。
オフェリア「あはははっ!そんな非力な攻撃でぇ!
いつになったら私を力づくで帰させてくれるのかしらぁ!」
オフェリアの瞳が怪しく光るとアイラの動きが鈍くなった。
アイラ「なっ・・・体が・・・」
オフェリア「残念だけど・・・格が違うのよ」
オフェリアは大きく振りかぶって大剣を振り下ろした。
アイラ「しまっ・・・」
・・・・・
オフェリア「あらぁ?死んでしまったかしら?つまらない」
オフェリアは仰向けで倒れているアイラの近くで顔をのぞきこんだ。
オフェリア「なーんだ・・・。死んじゃったら目の赤いのが消えてるわ・・・」
オフェリアは立ち上がると同時にアイラの横腹を蹴り上げた。
アイラの体は教会の壁に激しく叩きつけられた。
オフェリア「はぁ・・・つまらない。色輪・・・取るに足らない・・・」
オフェリアがその場を後にしようとしたその時、背中に寒気を感じた。
・・・っ?
オフェリアはとっさに後ろを振り返った。
アイラが真後ろに立っていた。気を失っているようだ。
オフェリア「・・・っ。いつの間に・・・」
アイラの口が何か動いている。
オフェリア「えっ・・・。何・・・がっ!」
オフェリアの腕が切り付けられた。見えない。
オフェリア「ぐっ・・・一体。」
突如アイラの体が鈍く光り始めた。
オフェリア「まさか・・・覚醒・・・」
鈍い光は大きく広がりオフェリアを包み込んだ。
見えない何かがオフェリアの全身を切り刻む。オフェリアは声を張り上げて笑った。
オフェリア「あはははははははははは!面白いじゃない!そうよ!
この私を倒したければ限界の一つや二つ超えてもらわないと面白くないわ!」
オフェリアが再び距離を取って剣を構えた。
黒い光に包まれているアイラの目に光が宿る。
アイラ「主公の御心のままに・・・」
オフェリア「あはは!第2ラウンドってわけね!こちらから行くわよ!」
・・・・オフェリア
オフェリア「?・・・マザー?」
・・・オフェリア、ほかの東西南北の聖騎士団が撤退している
・・・一度作戦を練り直すゆえ帰投しなさい・・・。
オフェリア「何を言うのマザー。これから侵攻を・・・」
・・・教皇の命令です。帰投しなさい
オフェリア「ふざけないで!これから面白いところなのに!私は・・・」
・・・教・・・いや、私の言うことが聞けないのですか?
オフェリア「・・・。い、いいえ・・・マザー。わかったわ。言うとおりにする。」
アイラは直立不動でオフェリアを凝視している。
オフェリア「アイラちゃん・・・邪魔が入ったからデートの続きはまた今度・・・。
愛しいわ・・・。次に会う時は最初からその状態でコーデしてきてね。」
オフェリアは後ろを振り返るとそのまま教会の扉から出ていった。
・・・・
アイラの色輪騎士団の部隊が駆け付けた時、
意識を失った後の事を何も覚えていなかった。