World Chronicle / Battle Record 003

マリアvsセレナ

マリアマリア・ブルマイスター
VS
セレナセレナ・イグレシア

パームシェイドの国境都市リバーデルタにて パームシェイドの部隊「な・・・なんだこれは・・・。」 セレナ「さあ、次々と来なさい。」 セレナの目にもとまらぬ動きと太刀さばきで次々と兵隊が倒れてく・・・。 パームシェイドの部隊「これは・・・現実なのか・・・?」 セレナ「次・・・次…

Compiled Battle Record

導入と決着

戦闘記録 003

導入

パームシェイドの国境都市リバーデルタにて

パームシェイドの部隊「な・・・なんだこれは・・・。」
セレナ「さあ、次々と来なさい。」
セレナの目にもとまらぬ動きと太刀さばきで次々と兵隊が倒れてく・・・。
パームシェイドの部隊「これは・・・現実なのか・・・?」
セレナ「次・・・次・・・次・・・」
次々と兵士が倒れていく。
その光景を見たパームシェイドの兵士達の足が止まった。
そして後列の兵士が声を上げて撤退を始めた。
その姿を見てセレナの表情が険しくなった。
セレナ「剣を取り・・・主君のために命をささげたのに敵に背を向ける・・・
    なんと醜い・・・。見せかけだけの忠誠は反吐が出る・・・。」
セレナは速度を上げ、逃げていく兵士を追いかけた。
目にもとまらぬ速さであっという間に追いつき、
その兵士の背中に剣を突き立てようとした。
セレナ「死になさい・・・」

その時だった。
ガキンッ
何者かが間に入り、セレナの斬撃を止めた。

セレナ「は・・・?」
セレナはあまりのことに驚いた。
なぜならここ何年も自分の太刀筋を止められたことなどなかったからだ。
セレナの手に衝撃が残りセレナは自分の腕を眺めていた。
パームシェイドの兵士たちはほとんどがその場からいなくなってしまった。

(まったく、もっとゆっくり来なさいよ。なんなのよ。
こっちは準備に時間がかかるんだから。
いい女には時間が必要なのよ。宗教女にはわからないでしょうけど・・・。)

セレナは声の先を見た。
へそ出し青髪の女が不機嫌そうにセレナを睨んでいる。
セレナ「あなたは・・・?」
(私は色輪の騎士マリア・ブルマイスターよ。なんなのよ。埃だらけじゃないの。)
セレナ「オルフェリアに聞きました・・・。あなたが私たちの邪魔をする敵対者ですね・・。」
マリア「なんなのよ。自分の国に居なさいよ。民家に忍び込むネズミじゃないんだから。」
セレナ「・・・そうはいきません。神の信者たちを救いに行かなければ・・・。」
マリア「は?意味わかんない。なんなのよ。変な理屈こねないでよ。」
セレナ「あなたとは話が合わないようですね。どちらにせよ・・・
    神の邪魔をするものは排除しなければなりません・・・。」
マリア「話が合わないのはあなたでしょ?なんなのよ。帰れって言ってんの。」
セレナは剣をマリアに向けて声を荒げた。
セレナ「黙りなさい!神に仇名す愚か者よ!あなたはこの神の剣の錆にしてあげます!」
マリア「はぁーめんどくさ・・・。だから堅物は嫌いなのよ。」
セレナ「私は神の代行者として神敵であるあなたに神聖なる神の審判を下します!」
マリア「だぁ!かぁ!らぁ!神神神うるせーんだよ!ほならできる女の実力見せてやるわよ!(崩壊)」

決着

マリアの攻撃は時間が経つにつれセレナに通用しなくなっていた。

セレナ「その程度ですか?色輪の騎士は?」
マリア「ぐ・・・。なによ!あんただって私の攻撃でボロボロじゃない。
勝負はこれからよ!」
セレナは自分の破れた衣装を見渡し、胸に手を当ててから少し微笑んだ。
セレナ「ふふふ。これはあなたの攻撃を受けてみたかったからですよ。
確かにあなたは強いです。非常に・・・。しかし・・・」
セレナの瞳が鋭く光ると同時に、セレナの体中から淡い光のようなものが浮かび上がった。
セレナ「私は神の加護がある!私は負けるわけにはいかない!」
マリアはしりもちをついたままその気迫に圧倒された。
セレナの体からあふれる闘気のようなオーラが
マリアとの格の違いを見せつけるように煌々と輝いている。
マリア「あ・・・あ・・。」
(まずい・・・今の私では・・・勝てない。)
マリアは悟った。
マリアはとっさに懐に忍ばせておいた硝煙弾を投げつけた。
あたり一面煙に覆われた。

マリア「一度避難して体制を立て直さないと・・・!」
マリアは煙の中、全力で駆け抜けようとした。
すると煙の先から冷たい声が聞こえてきた。
セレナ「あなたもですか・・・。愚かな・・・神の下へ逝きなさい。」
目の前に大きく刀を振り下ろそうとしたセレナが現れた。
(あ、ダメかも)

・・・

セレナ「?」セレナは腕を下すことができない。

(マリアちゃん、ダッサー。ボロ負けじゃん!)
声の先には全身黄色の姿をした幼い騎士が立っていた。
マリアは黄色の騎士を涙目で見つめている。
セレナ「・・・あなたは?」
黄色の騎士「おばさんには関係ありませ~ん。」
セレナ「・・・邪魔するものは排除します!」
セレナは黄色の騎士に襲い掛かったが黄色の騎士は目にもとまらぬ動きでマリアを抱きかかえるとあっという間に遠くに離れた場所に移動した。
セレナ「おのれ!勝負の邪魔を!」
黄色の騎士「おばさんも結構スタミナ切れてるね!」
黄色の騎士は舌を出してセレナを挑発した。
黄色の騎士は抱きかかえているマリアの頭を撫でながら言った。
黄色の騎士「マリアちゃんは僕が連れて帰るね。
あのさぁ、おばさん。おたくの騎士団はもう誰もいないよ。
そろそろパームシェイドの将軍が来るよ。
このままおばさんが一人で侵攻するなら、それはおばさんの独りよがりってことになるね?
それが神様のすることなのかな?
ま、僕らは軍勢を止めたからもう任務は終わり。
一人の狂人を止めるのは任務外なんで勝手にやって。
じゃーねー。」
黄色の騎士はマリアを抱き抱えたまま目にもとまらぬ速さで荒野を走りぬけていった。
マリア「ごめんね・・・。」
黄色の騎士はマリアの頭をポンポンと叩いた。

誰もいなくなった橋の上で
セレナは一人でその場で立ち尽くしていた。