
聖騎士団長オフェリア・コートニー

笑うオフェリア・コートニー
セントロマノ教皇国
聖騎士団長オフェリア・コートニー
圧倒的な戦闘力を持つ戦闘狂。神の代行者として教皇や枢機卿からの命を受け戦うが、そのきっかけや動機は不明だ。あまりにも身勝手な単独行動が多く、国中の聖職者やシスターから本当に信教徒たる人間のふるまいだろうか?と疑われている。神の御心のままに?それとも自分の欲望を満たすため?しかしその戦闘力から大いに頼りにされている。彼女を中心とした5人の聖騎士団は戦いに飢えているため常に戦うきっかけを欲しているようだ。
そんなある日、オフェリアは教皇庁に呼び出しを受けた。教皇は神妙な顔つきで言葉を発した。
「神のお告げがありました・・・。信徒を救いに行け、と。東西南北に領土を広げ、大陸で信仰をささげている信徒を救いに向わなければなりません」
教皇は深くため息をついた。すると教皇の後ろから蜃気楼のように枢機卿が姿を現した。
「聞いたであろう。オフェリアよ。そなたが指揮を執り、東西南北の我が領地の国境に兵を配備し、領土拡大の施策を取り計らいなさい」
オフェリアは鼓動を抑えられなくなってきた・・・。
「枢機卿・・・それは神の名のもとに剣をふるってもよろしいとのことなのですね?」
枢機卿は静かに頷いた。
「多大な犠牲が出るやもしれませんよ?」
枢機卿は答えなかった。
「神がお望みなのです」
教皇が静かに答えた。
オフェリアは顔のニヤつきを止められなくなった枢機卿は目つきを鋭くして言い放った。
「わが領土の国境はいくつかの国と接している。お前も知っての通り今のこの大陸はいくつかの国が乱立しており、そしてその間を取り持つ第三極の騎士国家や勢力が存在している。その中でもとりわけ我が国と因縁があるのが色輪騎士団であろう。お前も戦ったことがあるはずだ。その色輪騎士団がわが領土を包囲しているという情報がある。わかるな?お前はイデア、ザイラ、セレナ、リリアーナを率いて色輪騎士団の方位を突破せよ」
オフェリアは興奮を抑えられなくなった。
「あはは、当然よマザー。私に任せて。色輪騎士団は一人残らず私が捕縛して見せるわ。楽しみにしてて。ほかのメンバーも戦いに飢えてて・・・こういう機会を待っていたのよ」
オフェリアは高笑いをしながら教皇庁を後にした。

黒の将軍アイラ・ブラックウェル

任務に向かうアイラ・ブラックウェル
とある場所にて
黒の将軍アイラ・ブラックウェル
(よくぞ参った・・・黒の将軍アイラ・ブラックウェルよ)
「は・・・。主公様。この度の招集はどのような理由があってのことでしょうか?」
(うむ・・・。お前も知っての通り、この大陸の国々は絶妙なバランスで均衡を保っており、その国々の均衡が崩れぬように我々をはじめとした第三極の勢力がその調整役を担っておる。お前をはじめとした色輪の騎士団も同じく)
「はい・・・。存じております。主公様」
(長い間均衡が維持されてきたが、ここにきて教皇国セントロマノにて不穏な空気が流れている。教皇サンドラ・アハーンが領土拡大の野心に駆られて近々大規模な戦闘行為を起こすのではないかと噂されている・・・。原因はわからぬ。あの国の教皇はそれほど強権的な人物ではなかったはずだが)
「それで・・・私への命は如何様に」
(うむ。お前にはほかの将軍たちを率いてセントロマノ国境を包囲し戦闘行為の火種を根絶やしにしてもらいたい。セントロマノは聖騎士団が陣頭指揮をとるはずだが、お前たち色輪騎士団の将軍たちが出ていけば大きな戦闘となる前に沈静化できるとみている)
「指揮は私でよろしいのですか・・・?パールやジーナなど適任は他にもおりますでしょうに」
(パールは情に甘い・・・ジーナは暴走する・・・マリアとルビーは考えるまでもない。私はお前の冷徹なまでの任意遂行の意思を信頼している)
「は・・・。有難きお言葉。承知いたしました。それでは私のほうからほかの将軍たちに連絡を取りそのように取り計らいます」
(うむ・・・頼んだぞ。アイラ・ブラックウェル)

